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　　　　昭和４０年　国鉄営業案内【抜粋】　昭和４０年時刻表より転載

国　鉄　営　業　案　内　（抜すい）

◇普通旅客運賃　　　　　（新幹線については、別頁もご覧ください。）

1. 　実際に乗車される区間のキ日数を算出（１km未満は１kmに切り上げる。）し、別表の運賃表をご覧ください。ただし、キロ数を算出される場合、一部区間については、実際の乗車キロ数によらない場合があります。例えば、上野〜仙台の場合、常磐　線経由でも、東北本線（常磐線よりも14．4km短かい）のキロ数で計算します。このような計算をする区間は、このほかに５カ所ありますが、いずれも該当線区の最初のページの下に示されています。また、乗車駅が東京都区内または大阪市内で、かつ、着駅が東京駅または大阪駅から200kmをこえる場合は、東京駅または大阪駅からのキロl数で計算し、乗車駅が東京電車環状線内で、かつ、着駅が東京駅から５０kmをこえ２００km以下の区間にある場合は、東京からのキロ数で計算し、横浜・東神奈川・大口・菊名・新横浜の５駅と熱海以西（伊東線を含む。）の各駅との相互間を熱海駅経由で計算する場合は、横浜駅を起点または終点として計算します。
   　キロ数の表示をしていない駅との間の運賃は、その先のキロ数の表示してある駅までのキロ数によって運賃を計算します。
2. 　小児（６才以上１２才未満）の運賃は、大人の半額です。なお、６才未満の幼児でも、
   　特急の座席、座席指定制の座席または寝台を幼児だけで使用するときは、小児の運賃をいただきます。乗車券をお持ちの大人、または小児旅客は１人で幼児（６才未満）２人までを無賃で同伴できます。ただし、団体旅客は除きます。
3. 　鉄道と航路または自動車線にまたがって乗車される場合は、鉄道の運黄に航路または　自動車線の運賃を加算します。

◇定期旅客運賃　

1. 　実際に乗車される区間のキロ数こ対して、別表の定期旅客運賃表によって算出します。
2. 特に国鉄が認めた場合は、１００kmをこえる区間の定期乗車券も発売します。この場合の運賃は、例えば、１２０kmですと、１００km分の運賃と２０km分の運賃を合算した額です。
3. 通勤・通学される場合は勤務先または学校の責任者の発行した通勤・通学各証明書を提出していただくことになっております。

◇東京電車環状線内の2等均一普通定期乗車券　通用期間2カ月　運賃1，380円

◇回数旅客運賃（通用期間　2等は2カ月、1等は4カ月）

◇運　賃　の　割　引

◇普通車車券の通用期間

1. 　鉄道・航路は、２００kmまで２日、２０１km以上は２００ｋｍまでをますごとに1日を加えます。ただし、東京・大阪付近の電車区間内だけの相互発着となるもの及び２０ｋｍ以内のものは、すべて1日です。
2. 国鉄自動車線内だけの相互発着となるものは、すべて１日です。
3. 鉄道・航路と自動車線とにまたがるもの（自動車線を通過する場合を含む。）は、鉄道・航路の通用日数に1日を加えます。
4. 往復乗車券は、片道乗車券の2倍です。ただし、往復割引乗車券のときで、1カ月に
   満たないときは1カ月です。
5. 連続乗車券は、各券片について、片道乗車券の計算方法によって計算した通用日数を合計した日数です。

◇特別急行券、自動車急行券、座席指定券、特別座席券、寝台券の発売方法

　　特別急行券、自動車急行券、座席指定券、特別座席券及び寝台券をお求めのときは、その利用区間に必要な乗車券・急行券も同時にお求めいただくか、またはその使用区間に必要なお持ちの乗車券、急行券をお見せいただきます。

◇特別急行券、自動車急行券、座席指定券、特別座席券、寝台券の発売日

1. ご乗車になる列車が始発駅を出発する日の７日前（前週の同曜日。連絡船の座席指定券及び寝台券は８日前）の９時から発売します。なお、一部のものは２１日前（3週間前の同曜日。連絡船の座席指定券及び寝台券は２２日前）の１１時から、主として交通公社の営業所において発売します。また、近距離の特別急行券または座席指定券は、前売り日を変更することがあります。
2. 急行列車に乗り継がれる場合は、その列車の急行券を発駅で前売りいたします。
3. 交通公社営業所、駅内案内所で発売する乗車券類の種類や、２１日前に発売するものについての詳細は、係員におたずねください。

◇途　中　下　車

乗車券は次の場合を除き何回でも途中下車ができますが、急行券は途中下車されるとあとは使用できません。

1. 東京または大阪付近の電車特定区間内相互発着、２０km以内の区間相互発着及び自動車線内相互発着の普通乗車券を使用される場合
2. 東京都区内、大阪市内、市内、または東京電車環状線内発または着の普通乗車券で、その券面に表示された都区内、市内、または環状線内にある駅に下車される場合
3. 普通乗車券で、国鉄自動車線内の特に途中下車を認めた駅以外の駅で下車される場合
4. 回数乗車券で使用される場合
5. 特に、途中下車駅を指定してあるときは、指定駅以外の駅に下車される場合

◇旅客運賃・料金の払いもどし

◇乗越しその他の乗車変更

　乗越しされる場合は、乗越し区間の普通旅客運賃（学生割引乗車券の場合は、乗越し区間が１００km以内のときは無割引の普通旅客運賃、１００ｋｍをこえるときは学生割引旅客運賃）をいただきます。ただし、学生割引の場合を除き、電車特定区間内にある相互発着の乗車券でその区間内の駅に乗越しするとき及び鉄道区間の発駅から乗越し駅までが１５０ｋｍ以内で発駅または着駅もしくは乗越し着駅が東京環状線内の駅であるときは、発駅から乗越し駅までの旅客運賃（割引の場合は、割引運賃）とすでにいただいた運賃との差額をいただきます。なお、乗車経路･着駅･等級などを変更することもできます。
　上級変更、方向変更、経路変更、指定券の変更及び定期乗車券の区間の変更等の取扱をする場合には、手数料１０円（指定券と定期乗車券は３０円）をいただきます。